起訴後の勾留取消請求

身体拘束からの解放は弁護人が行うべき重要な弁護活動のひとつです。

起訴される前の被疑者段階では,勾留決定や勾留延長決定をしないよう求める活動,勾留決定や勾留延長決定に対する不服申立てを行います。

起訴されて被告人となったあとは,保釈請求することが多いです。

しかし,保釈請求は保釈金を納付しなければなりません。そのような場合,勾留取消請求によって身体拘束からの解放を実現するという手段があります。この方法はあまり行われていないようです。

当事務所の宇野弁護士が担当した窃盗・傷害事件で,今年9月,被告人に対する勾留取消請求が認容されました。被告人が罪を認めて被害弁償をしていること,被告人の実母が身元を引き受け,監督を申し出ていることなどが考慮されました。